秋の味覚 “大阪みかん” が食べ放題
今回取材に伺ったのは、大阪府南河内郡太子町。
日本最古の国道「竹内街道」や聖徳太子の墓所、数々の日本遺産を持つまち「太子町」。
このまちのくだものの特産物は、ぶどう(主にデラウェア)とみかん。
大阪のみかん栽培面積は大正末期には、和歌山県についで全国2位だったほど。
その名残を受け継いで、今でも太子町ではみかんづくりが盛んに行われている。
太子町春日でぶどう農園を営む松美農園・松井登志文さんにご案内いただき
「上の太子観光みかん園」さんに立ち寄らせていただきました。
松美農園ぶどう畑から車を走らせ5分ほどで到着。
太子町を一望できる高台の南向きの斜面に広がるみかん畑。
南東には、古くは万葉集にも詠まれた二上山。
頂上広場からは、明石海峡大橋まで眺めることができる絶景。
植えられているみかんの木は、なんと1万本以上。
関西最大級の広さを誇るみかん園。
旬の10月1日〜11月30日までは“みかん狩り”が楽しめる。
伺ったのは11月7日。園外学習で訪れる多くの園児の微笑ましい姿も。
「なにわ特産品」にも選定されている“大阪みかん”。
ここ太子町のみかんの代表的な品種は、コクのあって味が良いとされる
「早生温州(はせうんしゅう)みかん」。
獲ったみかんをその場で食べることができる。
しかも食べ放題。
「みかんの“ヘソ”の枝が細くて、小ぶりな方が水分凝縮されて甘いんよ。」
みかん栽培も手掛ける松井さん。
数ある中からプロが選んで獲ってもらったみかんは、また格別。
「みかんには、表年と裏年があるんよ。」
みかんなどの木になる果物は、多く実をつける年が表年。裏年はあまり実をつけない年。
大抵交互にやってきて、多く実がなった次の年は実が少ないという。
これを隔年結果と呼ぶのだそう。
一時間目の“ぶどうの授業”に引き続き、二時間目には“みかんの授業”もしていただきました。
ここ「上の太子観光みかん園」では、みかん狩りだけではなく、
同じ時期にもう一つの秋の味覚 “いもほり” も体験できる。
他にも、手ぶらでバーベキューができるコーナーや、頂上に広がる10,000㎡の広場にはアスレチックや迷路もあり、
大人も子供も一日中満喫できる。
都会の大阪で、日本遺産の歴史に触れ、旬のくだものに舌鼓を打つ。
新たな“大阪のたのしみ方”を発見できました。
(2019/11/7 取材:西谷良造)
参照URL
・農に触れる|日本遺産が通う「ぶどうとみかんのまち・太子町」
・上の太子観光みかん園 (公式HP)